こんな現場で使われています
黒田化学株式会社 様の導入事例

黒田化学株式会社様は、富山・静岡・大阪および海外3ヵ国に拠点を持つ、グローバルなプラスチック製品メーカーです。
ガラス繊維などの強化材を配合した「エンジニアリングプラスチック」の成形に強みを持っておられます。
この素材は通常のプラスチックに比べ強度や融点が高く、自動車部品や医療機器に広く採用されています。
製造・加工が難しいエンジニアリングプラスチックを通じて自動車・医療・インフラを支える企業様です。
Q1 ムーンリフタの導入の用途を教えてください。
1袋25kgのプラスチック材料の入った紙袋を、ムーンリフタを使って積み替えています。
業者から購入する1トン積みの材料を弊社の自動倉庫に保管するために毎日約10トン(約400袋)をパレットに積み替えています。
ピスコ様の真空グリッパと組み合わせることで、簡単操作で効率よく作業が行えています。
Q2 ムーンリフタをどのような形で知りましたか?
展示会「INTERMOLD 2024」でムーンリフタを知りました。
2024年の物流問題によりそれまで業者に委託していた材料の積み替え作業を自社で行う必要が生じ、対応に困っていたタイミングでした。そのためすぐにデモを実施させていただきました。
Q3 ムーンリフタ導入の決め手はありますか?
初めてのデモで、重さを感じずに25kgの材料袋を持ち上げられたことに衝撃を受けました。
紙袋を最適に持ち上げるため吸着パッドの種類やサイズを調整し、当社の求める作業性を実現するまでユニパルスの営業担当が熱心にトライアルを重ねてくださったことが導入の決め手となりました。
Q4 導入後はいかがでしょうか?
導入前は、作業者が毎日数トンの材料を積み替えており、男性作業者でも1日2トンが限度でした。
それを超えると翌日の業務に支障をきたすほどハードな日々が続いていました。
ムーンリフタの導入により肉体的苦痛から解放されたのは言うまでもなく、
人間では無理な作業を可能にしてくれた「現場になくてはならないもの」になっています。
Q5 他に検討していた製品はありますか?
他のアシスト装置や搬送装置も試しましたが、最終的に思い通りの使い方ができたのがムーンリフタでした。
停電時にブレーキが利く点や、脱落検知機能があり安全である点、上下の挙動制御が他社製品と比べ突出して細かく設定できるところに魅力を感じています。操作速度に不安がありましたが、効率と安全性を確保し、満足のいくものになりました。
真空グリッパについても、ピスコ様ともう1社の製品をトライしていました。
決め手となったのは、まず1つ目に導入前に吸着テストをさせていただけた事です。当初はパッドが大きいほど吸着力が上がると思っていましたが、結果は想像と違い小さい面積の吸着パッドのほうが紙袋を吊り上げるのに有利であることがわかりました。
2つ目にムーンリフタとの連携です。真空グリッパの吸着ON/吸着OFFに連動してムーンリフタがアシストON/アシストOFFするので作業性が良く、効率性・安全性を兼ね備えたシステムであると判断しました。

Q6 改善したい点はありますか?
真空グリッパから配線が飛び出しており、ワークに引っかかってしまうことがありました。
→下記のようにケーブルを真空グリッパの筐体に添わせるように配線し、改善させていただきました。

また弊社で解決済みですが、真空グリッパの電源ケーブルの配線をコイリングチューブに添うようにとめました。
ムーンリフタは上下に昇降しますので、電源ケーブルもコイリングチューブ同様に伸縮性を持たせるようにすると良いと思います。

所在地:〒932-0801 富山県小矢部市五社37
事業内容:エンジニアリングプラスチックを用いた製品の開発・製造・販売